昆布には、肌や髪をしっとり潤す働きもあることをご存知ですか?
食べて良し、塗っても良しの万能食材「昆布」の秘密にせまります!!
昆布の表面にあるヌルヌルした成分。実はとても大切な役割を持っています。
海草類は海水の強い流れや急激な海流の変化など厳しい環境の中で生きているため、
損傷が絶えません。
ですが、昆布の表面のヌルヌル成分には「フコイダン」という傷の修復に欠かせない物質が含まれています。
これこそが、厳しい自然の中で生きる昆布の秘密なのです。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原材料となり、体内の新陳代謝を促進し、細胞を活性化してくれる、人間にとってとても大切な成分です。海産物が手に入りにくいアメリカやアフリカ内陸では、ヨウ素を含む塩を食事にとり入れて補っています。
日本では海藻などの摂取により自然と補えていますが、昨今の食生活の乱れにより、昔ほどは摂取できていないと考えられます。
お肌や髪のためにも、体の抵抗力をつけるためにも、昆布などの海藻類を意識的に食事に取り入れたいですね。
「天然利尻昆布」が育つ利尻島は、北海道の北に浮かぶ島の一つです。
島の中央にそびえる独立峰「利尻山」は別名「利尻富士」とも呼ばれ、ここでしか見られない固有の高山植物も多く、独自の自然を育む神秘的な山です。そして、この山は周辺の海にも豊かな実りをもたらしています。
その理由は、日本名水百選にも数えられる湧水「甘露泉水」です。
山頂に降り注いだ雪や雨が、山の内部へ浸み込み、長い年月をかけてミネラルを蓄え、山麓に湧き出しています。その水が河川の源流となり、海へと流れ出しているのです。
さらに、山に浸透した水が地下水として海底に湧き出す「海底湧水」も利尻島ならでは。このミネラル豊富な2つの水によって「天然利尻昆布」もまた、たっぷりの栄養を蓄えて育っているのです。
利尻島の河川の源流部になる湧水「甘露泉水」。
日本名水百選にも選ばれるミネラルが豊富な水。
利尻島の周りには野生のゴマフアザラシやトドが生息していて、流氷に乗って到着することもあるそうです。
絶滅危惧種のオオワシやオジロワシも観測されています。
利尻の人々の熱い想いによって、美しい山と海、手つかずの自然が守られているのです。